化粧水のボトルに適量を出し、とは書いてますが、その適量が自分にとっても適量と言えますか?
多くの人は「答えられない」と思うでしょう
それもそのはず、適量は同じ人でも変化していきます
化粧水をその人の適量使っていない場合、化粧水は本来の「肌をうるおす」「皮脂の分泌量をコントロールする」役割を果たせなくなってしまいます
しかし化粧水をその人の適量使用すると次のようないいことが起きます
- 肌が乾燥しない
- 次に使う美容アイテムの効果をしっかり発揮させられる
- バリア機能を強化できるから肌トラブルが起きにくくなる
- 肌のアレルギー反応に強くなる
- メイクがきれいにできるから楽しくなる
このように適量を使うことは肌の健康上とても大事なのです
- お金をかけずに化粧水の適量を見分ける方法とその理由
- 手で適量を見分けるときのポイント
- 目安量だと不足する可能性が高い理由
- モチッとするまでをオススメしない理由
化粧水の適量の見分け方について、月間300名以上のお肌の相談を受けてきた元ビューティアドバイザーのコスメコンシェルジュが詳しく解説していきます!
お金をかけずに化粧水の適量を見分ける方法とその理由
一番正確なのはモイスチャーメーターなどで計測すること
しかし、なかなかスキンケアの途中で測るのはなかなか続きません
スキンケアの効果を感じやすくするためには、いかに継続しやすいかが重要
ここでは見分け方とその理由について解説していきます
- 見分け方
- 肌温はわかりやすい
- 爪周りはモチッとする感覚になりづらい
- 「冷たい」=「水が入っている」
- 肌状態に左右されない
詳しく解説していきます
見分け方
実はお金をかけずに感覚で知ることができます
「爪周りで肌を触ったときに肌がひんやりしているかどうか」で、見分けましょう
感覚で見分けがつけれるのには3つ理由があります
- 肌温はわかりやすい
- 爪周りはモチッとする感覚になりづらい
- 「冷たい」=「水が入っている」
- 肌状態に左右されない
順番に解説していきます
肌温はわかりやすい
化粧水が浸透していくことで、肌はだんだん冷たくなります
その「冷たくなった感覚」を基準にすることで適量を肌状態によって判断するのがおすすめ
何もしてない時のお肌がひんやりしていることって、スキンケアをする前になっていることはシャワーで冷水を浴びない限りなりません
しかも顔にキンキンのシャワーをあてることは、肌が乾燥してしまいますのでおすすめしません
スキンケアをする前だと体温を肌で感じることができます
スキンケアをしっかり浸透させると、その体温を感じない状態になっていることを指します
「うわ、冷たい」と感じるくらいにはどうしてもならないので、寒がりの人も用心する必要はありません
爪周りはモチッとする感覚になりづらい
手のひらと手の甲、保湿したときの手の感触はどちらに変化を感じやすいですか?
手のひらのほうが感触の変化を感じやすいですよね
手の甲が保湿して、見た目は変化があるものの、感触に変化は感じにくいです
ということは、感触を最優先に感じやすいのは手のひら、ということになります
「ひんやりする」というのは、感触ではなく温度変化を感じるもの
温度変化を感じるのには爪周りのほうが向いています
「冷たい」=「水が入っている」
「ひんやりする」とは「冷たくなる」ということ
肌はからだの一部なので、化粧水が浸透するとき以外、急激に冷えることはありません
化粧水は温めると成分の変性の可能性があるため温めません
だから、化粧水は年中水のように体温より冷たいことが大半
そんな体温より低い温度の化粧水が肌の中に入っていくのだから、浸透して肌は冷やされ、ひんやりするのです
肌状態に左右されない
化粧水の量を基準にした場合、肌コンディションによる影響をカバーできません
毎日同じコンディションを保てるほうがいいですが、同じコンディションをキープすることは困難
気温・湿度は天気の影響で365日影響を受けます
紫外線も晴れの日と曇りの日で降り注ぐ量が変わります
これらすべては肌を乾燥させるかどうかに大きな影響を与えます
睡眠時間やストレスは自分ではどうしようもないときもあります
現代社会でストレスなく生きていくのは不可能なので、どうしても影響を受けてしまいます
女性の場合、ホルモンバランスは大きな影響を与えます
- 排卵~生理前は肌が乾燥しやすい
- 生理~排卵前は肌がうるおいやすい
そのため、同じ月でも使用量の変化は2回起きるのが普通な人が多いのです
化粧水が適量を見分ける方法とその理由は以下の通り
- 見分け方は「爪周りで肌を触ってひんやりする」と化粧水のうるおいで肌が満たされている状態
- 肌温は爪周りで触ると変化がわかりやすい
- 爪周りはモチッとする感覚になりづらいから、感触より肌温変化に敏感になれる
- 化粧水は温めて使わないから、「冷たい」=「水が入っている」
- お肌も変化するから感覚を基準にすることで、肌状態に左右されない基準が必要
手で適量を見分けるときのポイント
適量を付けるためには、やはり工夫がほんの少しだけ必要になります
工夫する点は2つ
- 何度か重ね付けをする
- 肌質がわからないときは「しっとり」を選ぶ
順番に解説していきます
何度か重ね付けをする
一度にひんやりするまで化粧水をつけようと思うと、大量の化粧水が必要になることがあります
しかし大量の化粧水を一度に使うのはデメリットしかありません
- 手で付ける場合こぼれてもったいない
- コットンによっては肌に吸収させる前に乾いて摩擦になってしまう
- 一度につけることによって浸透する前に肌の上で蒸発させてしまう
なので、おすすめのつけ方は「化粧水の適量を出して重ね付けをする」こと
頬→顎→額→鼻→目の周り、というようにつける場所をスライドさせながら、化粧水が不足してきたら足すようにしましょう
そうすることで出しすぎによってこぼれることは防げます
乾いて摩擦になりそうだと思ったときに、必要量を足すことができます
肌にしっかり浸透させることができます
慣れてきたら、「この場所にはこのくらいが必要」と部位ごとに適量を出せるようになります
このように重ね付けをするほうが肌を観察できるし、効率よく肌に化粧水をつけることができます
肌質がわからないときは「しっとり」を選ぶ
適量もわかんないけど、そもそも化粧水が自分に合ってるか不安
そういう人は実際に多いのです
相談できる人が多いときには、店員さんに相談するのがおすすめですが、全員が相談できるとは限りません
そういう時には「セラミド」や「ラメラ」と書いてある化粧水を選びましょう
セラミドもラメラも肌の細胞の「つなぎ」
無くなってしまうと乾燥しやすいくなってしまうのです
うるおいも支えるセラミドやラメラの入った化粧水、「しっとり」タイプがあればそれを使うのが間違いなし!
「さっぱり」だと皮脂吸着成分が入っていることもあり、乾燥肌には対応していないことがあります
「とてもしっとり」だと濃厚すぎて感触が嫌いな人もいます
このように少しだけ工夫が必要な手で適量を見分ける方法
- 何度か重ね付けをすることで効率よく化粧水をつけることができる
- 肌質がわからないときは「しっとり」を選ぶと好みや肌質での影響を受けることが少ない
つけるときの基準にはやはりメーカーの提示している目安量を基準にする人が多いです
ではなぜ目安量を基準に選ばなかったのでしょうか?
目安量だと不足する可能性が高い理由
メーカーさんも目安量を出して、そこから使用可能回数などを割り出しています
しかし、目安量を無視している「適量」の概念
一体なぜ目安量は適量にならないのでしょうか?
理由は次の4つ
- 肌タイプとあっているか見分けがつきづらい
- 個人差がある
- スキンケアするときの目視が正確だとは限らない
- 手の保湿度合いの影響を受けやすい
これらの理由について順番に解説していきます
肌タイプとあっているか見分けがつきづらい
化粧水にもさまざまなタイプがあります
- 皮脂吸着パウダー入りの「さっぱりシリーズ」
- オイル成分が多く入った「オイルインシリーズ」
肌がテカっているから皮脂を吸着してくれるさっぱりのシリーズがいいよね!
乾燥がひどく肌を乾燥から守ろうとして皮脂が多く出ている人って多いのです
「脂っぽい=さっぱりタイプ」は違う人も多いですよ!
このように自分の肌質を全員が的確に見分けられるとも限りません
もし自分の肌質と違う化粧水を選んでいた場合、規定量では化粧水が少ないこともあります
個人差がある
同じくらい乾燥していると思っている2人がいても、実際に計測してみると乾燥度合いが違うことがあります
乾燥度合いに差があるということは、必要としている化粧水にも差は出てしまいます
気候や環境で同じ人間でも差が出るので、個人間で差が出るのは当然の事
ましてや「乾燥肌向き」「普通肌向き」と書いてある化粧水は少ないのです
書いていないからこそ、「乾燥肌向き」なのか「普通肌向き」なのか判断は難しいです
その中で「乾燥肌」の人が「普通肌向き」の化粧水を「目安量」使った場合、乾燥は改善できるのでしょうか?
何もつけないよりは乾燥しないでしょうが、「乾燥が気にならなくなった」レベルまでもっていくのは難しい可能性が高いのです
スキンケアするときの目視が正確だとは限らない
化粧水の目安量は「500円玉硬貨大」と記載されてるものが多いですが、それをみんな正確に出せているとは限りません
手で付けるときには出す量に差がありませんが、コットンで付ける場合には大きな差が出ます
コットンで付ける場合、「しっかり塗れている部分が500円玉硬貨大」が目安なのです
その500円玉硬貨大、本物の500円玉硬貨と比べた時に小さいこともあります
小さいということは「化粧水を出す量が少ない」ということ
化粧水を出す量が少ないと、うるおいを補給できる量が少ないので、どうしても乾燥しやすくなります
また、化粧水をつける場合、眼鏡やコンタクトを取っているので、視界があいまいな人も多いはず
視界があいまいな時に出した量と視界が良好な時に出した量に差が出るのは想像しやすいですよね
手の保湿度合いの影響を受けやすい
手で化粧水をつける場合、手の保湿の度合いで化粧水の肌への浸透量が変わってきます
化粧水は乾いたところにうるおいの補助をするもの
つまり、手が乾燥していた場合、顔に浸透する前に手に浸透してしまうのです
手の乾燥が気になる人が化粧水を手で付けた場合と、手の乾燥が気にならない人が化粧水を手で付けた場合、どちらの人が顔に化粧水を多く浸透させることができるのでしょうか?
手の乾燥が気にならない人ですよね
BA時代、化粧水は手で浸透させるタイプを販売していたので、乾燥が改善しない人には手の乾燥対策を提案していました
化粧水に満足していない人はまず手の保湿をするようにしてみてください
手の保湿を行うと、化粧水が浸透しやすくなるのです
水に強いハンドクリームを使うことで、手への化粧水の浸透を防ぐことができます
水に強いおすすめのハンドクリームはこれ!
ロコベースについてはこちらの記事をご覧ください
これらの理由から、適量では不足する可能性が高いと感じてしまいます
- 肌タイプと使用する化粧水があっているか見分けがつきづらい
- 個人差があっても、適切に判断できるとは限らない
- スキンケアするときの目視が正確だとは限らない
- 手が乾燥してたら手に多く浸透して肌に浸透する量が減る
それでは、なぜ「モチッとするまで」もおすすめしないのでしょうか?
モチッとするまでをオススメしない理由
かなり多くの人が基準にしている「モチッとするまで」
実はこれもかなり不安定な基準になるのです
その理由は2つ
- 成分が浸透していない可能性が高い
- W洗顔がきちんとできていない
順番に解説していきます
成分が浸透していない可能性が高い
成分が大きすぎて浸透しないため、肌の上に残って「モチッ」とすることもあります
例えばコラーゲン
コラーゲンにも3種類あります
種類 | 形状 | 分子の大きさ | 使われ方 |
生コラーゲン (常温での保温は不可) | 体の中にある3重のらせん構造 保水力が高い | 大きく単独では不可 注射や独自処方が必要 | コラーゲン注射 独自処方の化粧品 |
水溶性コラーゲン | 生コラーゲンのらせん構造を ほどいたもの 保水力は中 | 大きい 浸透させづらい | コラーゲンドリンク |
加水分解コラーゲン | 水溶性コラーゲンを酵素で 分解したもの コラーゲンの中で保水力は低め | 小さい 浸透させやすい | 化粧品 |
一般的な化粧品に配合されるコラーゲンは加水分解コラーゲンが一般的
例えば化粧品に水溶性コラーゲンが配合されていた場合、一般的なスキンケアの処方ではどうして浸透させるのが難しいのです
しかし、「ワンランク上のコラーゲン配合!」と書かれていた場合、肌の中に浸透せず肌の上に残ってしまいます
この肌の上に残った感覚で保湿されている、と勘違いしてしまう可能性があるのです
このように肌の上の感触で浸透したと思うのは、乾燥を招く可能性があります
W洗顔がきちんとできていない
浸透しないのが嫌だから、と浸透力の高い化粧水を使っていても、損していることがあるのです
それはクレンジングや洗顔がきちんとできておらず、化粧水の浸透を妨げている場合です
浸透を妨げられた化粧水は肌の上に残ってしまいます
肌の上に残った成分がモチッとした感触を作り上げてしまう場合、化粧水によってモチッとさせられたと判断してしまう可能性があります
化粧水は肌の中のうるおいを補助するのが最大の目的
しかし感触だけだと、肌の上のうるおいをはかるようになってしまうのです
感触だけに頼ってしまうと、肌が十分に潤ってない可能性が高くなるのです
これらの理由で「モチッとするまで」もおすすめできません
- 浸透しにくい成分が肌の上に残っている
- W洗顔がきちんとできておらず油膜の影響で化粧水の成分が肌の上に残っている
まとめ 適量を探して潤いの満ちている肌作りをしよう
化粧水の適量とは、人それぞれ違うあいまいな基準
だからこそ、コンディションによって変化し、それに対応するのが大切
日々変化する肌のコンディションに対応した化粧水の適量を使えるようになりましょう
しっかりつけたけど、こんなに化粧水ってべたべたするものなの?
もしかしたら化粧水をつける方法が合ってないのかもしれません
そんな方はつけ方については「手?コットン?最適な化粧水のつけ方を見破るたった一つの方法」をご覧ください
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