好き嫌いはありますか? 私は美容を気にしつつも、実は好き嫌いが多いんです。
食べれる野菜はパセリ、ニンジン、ジャガイモ、玉ねぎ、ピーマン、キャベツくらいでした。
フルーツはバナナ、パイナップル、ミカン、桃くらい。あれ?意外と食べれますね。
でもこれはあくまで表面的なことです。
今回は「好き嫌いの基準と、不足する栄養素について」お話ししたいと思っています。
好き嫌いって、そんなに問題ではないと思いがちです。
しかし、食べないことは栄養に偏りが生じます。
怖いのは偏ることによる栄養不足。 肌やきれいなボディラインを作るうえで、それは顕著に現れます。それは足りない栄養があると体に負担がかかるからです。
食べ物の好き嫌いってなに
日々私たちは食事を行い、1日で最低でも1食の食事を行なっています。
その中で、どうしても嫌厭してしまうものが存在する。でもいつから好き嫌いって起きたんだろう。それは子供時代に起こることとして言われています。
というのも、人には【苦いもの、酸っぱいもの】を毒として本能的に拒否する機能が備わっているためです。特に緑黄色野菜などは苦味などの成分が含まれています。
そういったことがトラウマとして子ども心に残っている。だから好き嫌いが生まれる。と言われているのです。
さて、次の節では好きな基準、嫌いな基準などについて語った上で、好き嫌いがあるとどんな問題が発生するのかを見ていきましょう。
好きと思う時の基準
子供がやっぱり好きなのはハンバーグなどのお肉や、甘いお菓子、炭酸飲料など。
そういった好みというのは、以下のように頭の中で処理されています。
- 見た目や匂いに嫌悪感を覚えない
- 食感が想像と乖離していない
- 舌の味蕾が味を捉えた時に、心地よさを感じる
好きという基準のひとつです。基本的にはそこまで意識している人は少ないですが、子どもにとってこの3点を意識することは重要なことです。
上記の3つを満たしたものは【好き】にカテゴライズされます。
子どもというのはとても敏感なため自分が嫌うものが入っているとすぐにわかります。
しかも、子どもの時にだめだったものは大人になっても嫌いなものだと勝手に思い込んでしまう傾向にあります。
とはいえいずれ治ることもありますので、過剰な心配は入りません。
嫌いと思う時の基準
好きの反対は無関心とはよく言ったものですが、食事は無関心の場合でも食べれます。つまり先述の好きの対極に存在しているものが、嫌いと思う基準になります。
また、冒頭でも述べましたが【苦いもの、酸っぱいもの】を毒物や腐敗したものだと脳がとらえるようにインプットされている、と言われています。
その他にも、食事の経験が大きな要素のひとつです。
食中毒や本当に腐ったものを食べた経験がある人はわかると思いますが、体調不良のトラウマや苦味や酸味を直で感じてしまった。こういった経験が苦手意識を生んでしまったということができます。
つまり先述の好きに以下の条件が足されることで、嫌いと思う基準は満たされます。
- 苦味・酸味を感じる食品である
- 食中毒などの食事に対する不安
- 腐ったものを食べてしまった経験から来るトラウマ
好きのカテゴリの逆の状態かつ、上記の3つのような要素が入ることで【嫌い】というカテゴライズに仲間入りします。
しかし、面白いことに、好きでもないけど嫌いでもない、というものも存在します。そういったものは好きのカテゴリーの中の見た目や食感を変えることで、許すことができる特徴があります。
子どもがニンジンを嫌うのに、みじん切りにすると意外と気づかれないということがこういった特徴のひとつです。ちょっとした隠し味に入れてあげることで、少しずつ慣れさせるのも手なのです。
好き嫌いがあると、起こる問題
偏食というものをご存知でしょうか?簡単に言うと偏った食事しか行わないということです。お肉ならお肉、パンならパンしか食べない。
こういった偏った食事は栄養のバランスを崩します。特に子どものころに偏食を行うことで、成長期に必要な栄養素が不足します。また不要な栄養素ばかりを摂取することで体型にも偏りが生じるのです。
そのほかの問題を箇条書きにすると5つのポイントが絞れます。
- 発育への影響:成長に必須の栄養素の不足によって発育に異常が生じます。
- 免疫力の低下:私たちの体は食で出来ますので、偏れば免疫も偏ります。
- 生活習慣病:子どもながらに太ってしまう。これは糖尿予備軍にもなり得ます。
- ホルモンバランス:女性の場合は特にホルモンバランスに影響が出やすいです。
- 便通が悪くなる:食物繊維などの不足や水分の状態により引き起こされます。
食事に偏りが生じるだけでこれだけの問題が出てきます。美容について考えている人がいるのならば、これらの問題に対して真摯に向き合うことが必要です。
次の章では年齢による味覚の変化についてお話しします。
年を重ねると好みが変化する
年を経るごとに私たちは驚くべきことに気づきます。
「あれ?これ嫌いだったはずなんだけど」「なんだかわからないけどしいたけが美味しい」「きゅうりが食べれなかったはずだけど食べれる」
私の味覚、どうなっちゃったの?これは味覚の変化が起こった証拠です。
どうして味覚は変化する?
結論から言うと、先ほど述べた味蕾に変化が起きたから、ということです。
子どものころから感じていた苦味や酸味。こういったものは舌の上に存在する味蕾が感じ取っています。
これが変化した。具体的にいうと、年齢によって、味蕾の数が減ったことで味に対して鈍感になった。ちょっとした苦味や酸味を気にしないレベルになったということです。
これによって私たちが嫌いだと思っていたもの、苦手意識を持っていたものに対して、「あれ?いつのまにか食べれる。ていうかおいしい」というところに行き着きます。
しかしいいことばかりではありません。
味蕾が鈍るということは味に対して鈍感になるということです。ちょっと塩味が足りないかも?そんなふうに思って塩味を足す。それは食生活の乱れにつながります。
お子さんがいる家庭ではベビーフードなどがとても薄く感じると思います。それは子供にとって塩分過多のものは逆にしょっぱいと感じるからです。
大人と子供の味覚の違いを意識して、食事を考える必要があります。
そもそも味蕾ってなに?
いままで味蕾について語ってきましたが、味蕾とはなにか。味の蕾【つぼみ】と書いて【みらい】と読みます。
人間の舌にある器官で、約10,000ほどの味蕾が舌に備わっています。そして舌の場所によって、甘味・苦味・酸味・塩味を感じやすい場所は違う。ということが科学的に確認されています。
詳しく知りたい方は、医学書などの専門書を読むことオススメします。
さて、この味蕾が衰える理由には、いくつかあります。
- タバコやアルコール
- 刺激物
- 加齢
特にアルコールが好きな人はおつまみにしょっぱいものを作ることが多いでしょう。それはアルコールを飲んだことで味蕾が衰え、塩味を感じにくくなったからです。
お子さんや普通の人からすると、ちょっとしょっぱくないか?という感想を得ます。味付けが濃くなっていないか。客観的に聞いてみることはとても大事なことです。
病気でも味覚は変化するので注意が必要
味蕾は味をとらえる器官だと先述しました。味の変化が起こる理由は病気によるものも考えられます。つまり味蕾は病気のセンサーである。とも言えるのです。
味覚の変化は以下のような病気によって引き起こされることがわかっています。
- 糖尿病
- 肝臓病
- 腎臓病
- ホルモン機能の低下
- うつ病
最近食事をしていてなにか味覚がいつもと違う。おいしいと思っていたものが美味しくない。味が薄い。そもそも味を感じにくくなった。
そういったことが起きている時は隠れた病気のサインであることも考えられます。不安に思った方はかかりつけの医師に相談するのがいいでしょう。
食事の偏りの解消と、体調の変化
最後の章では、食事の偏りを解消させることで、どういった効果があるのか。体験談を交えて説明していきます。
私は免疫力が低く、体調不良を起こしたりすることが頻繁にありました。つまり、これは食生活の改善が必要なんじゃないか?
早速、食事の偏りを解消することを決意したのです。
工夫が嫌いなものを好きに変えていく
まずは自分が食べれるようになるものを増やそう、そう決意することにしました。
体調不良の時に、症状にあった食事を作る。ポイントは症状にあったもので、できるだけ苦手なものでも取り入れることを意識することです。
試してみて、結果的に食べれないものは他人に食べてもらうという迷惑なキャンペーンではありましたが、嫌いだったはずのブロッコリーを食べれるようになりました。
もちろん工夫は必要です。
- 見た目や匂いに嫌悪感を覚えない
- 食感が想像と乖離していない
- 舌の味蕾が味を捉えた時に、心地よさを感じる
この中で私がブロッコリーに感じていたのは匂いと食感です。ブロッコリーはもさもさしているので食感がきになるのと、匂いが野菜特有の緑くささでした。
しかしこの時私はブロッコリーが筋肉をつけるのに良い。という情報を仕入れていたため、食感と匂いを誤魔化す工夫をとることに。
相性がいいのはなんとチーズです。
これをブロッコリーの上に載せて食べることで、食感の改善。匂いはチーズの方が強いこと、そして程よい塩分がブロッコリーとの相性を良くしてくれました。
しかもチーズは油分と塩分が多いですが、実はタンパク質が豊富なため、筋肉をつける効果も高めてくれるという素敵な食材だったのです。
工夫を凝らすことで、私はブロッコリーを克服し、さらに良い筋トレの効果も得られるという知識も得られたのです。
偏りが減ったことで嬉しい効果
大人になってブロッコリーなどを克服してきた私は考えました。免疫力の無さの理由が食生活の偏りだったのではないか。ということです。
ここまでわかれば、実践するべきことは食生活の改善意外にありません。
そして大事なことはそれによってどんな変化が起こったかです。
- 風邪を引かなくなった。
- 体の怠さが気にならなくなった。
- 肌トラブルが減少していくのを実感できるようになった。
- 体重に変化がないのに、見た目がすらっと見えるようになった。
- バランスよく脂肪がつくようになった。
5つのことを実感できるようになりました。特に風邪を引かなくなったというのは大きいです。
食事が免疫力と直結しているということが如実に現れている、ということを実感することができるようになりました。
食事はバランスが大事
十数年の間、食生活の偏りを続けていた私が食生活の改善を経て得たこと。それはバランスが大事ということです。神経質になりすぎてはいけませんし、栄養士になれとまでは言いません。
気をつけるべきことは以下の3つの点にあります。
- 野菜はなるべく取ること。目安は350gと言われています。
- タンパク質はそこそこにすること。取りすぎもいけません。
- 野菜の空腹感を、炭水化物で解消しないようにすること。
このバランスの良い食生活をすることが、先述の5つの効果を高めてくれることが経験や文献から理解することができました。
偏食というのは、現代に巣食う問題のひとつです。
好きなだけ好きなものを食べているより、人生100年を大切に生きるために、長い目でバランス感覚を持って生活することは大切です!
偏りを解消して、体調の保持に努めよう
当サイトには子どもの偏食を心配してたどり着いた方もいるかもしれません。
私の例ですが、体調不良は多かったです。ですが成長期には身長は平均以上、体重は理想体重におさめることができました。大事なことは焦らず子ども達と向き合うことです。好き嫌いがあるのは子どもの味蕾ではよくあることです。
もちろんあまりの偏食化の場合は、手段を取る必要はあります。
ですが、分別がつくようになった時に手助けしてくれる、または知らないうちに策を講じてくれれば嬉しいと思います。
さて、偏りを解消し始めた私ですが、これも継続しなければもとの木阿弥。
まだまだ苦手な食品も多いですが、少しずつ偏りを解消して、さらなる体調・体型の保持に努めます。それは今後の記事でも追っていただければ幸いです。
偏りを減らして、健康な生活習慣を手に入れましょう!
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