日本人の乾燥肌の割合は高く、約9割の人は乾燥を感じていると言われています
乾燥肌の対策を正しくせずにいると、次の順番で肌荒れをおこして肌トラブルが起きてしまいます
- バリア力が弱まって外的刺激を肌の中に入れてしまう
- 肌の中の保湿因子が蒸発する
- さまざまなトラブルを引き起こしてしまう
乾燥肌の原因を知って対策をすることで肌のコンディションが良くなり、特にアレルギー肌の人はかゆみを感じにくくなるのでQOLが上がります
乾燥肌の原因は「潤いが逃げやすくなっている」「保湿が足りていない」「睡眠が不足している」ことがほとんどなのです
- やりすぎてしまう洗顔
- 保湿が少ない
- 睡眠が不足している
乾燥肌の原因と対策を月間300名以上のお肌の相談を受けてきた元ビューティアドバイザーのコスメコンシェルジュが詳しく解説していきます!
やりすぎてしまう洗顔
実はやりすぎてしまう洗顔に原因があることが多いのです
洗顔をしないと肌は次の汚肌サイクルをめぐってしまいます
- 肌の上に汚れが残る
- 化粧品の浸透を妨げる
- 乾燥してしまう
しかし、やりすぎの洗顔はうるおいを逃がさないためにも、うるおいを肌にとどめるためにもNG
- やりがちな洗顔の間違え
- 「こする」洗顔と「こすらない」洗顔
- 「流す温度が高い」洗顔と「流す温度が適温」洗顔
順番に解説していきます
やりがちな洗顔の間違え
やりすぎる洗顔とは「泡が少なくてこすりすぎてしまう」「流す水温が高すぎてしまう」洗顔を指します
ついつい時短しようと泡立てを省いたり、シャワーで洗顔してしまったりすると乾燥させてしまうのです
時間を省略すると乾燥をひどくさせて、せっかく保湿をしっかり行っても思ったように効果が出せなくなるのです
「こする」洗顔と「こすらない」洗顔
こすりすぎてしまう洗顔は、肌の上の角層を削ってしまいます
角層は肌の潤いを逃がさないようにしたり、外部からの刺激を肌の中に入れないようにしたりする働きがあります
「角層=溜めてはいけない=ピーリングしなきゃ」と思いがちですが、乾燥肌の人こそ「角質=育てる」が重要
「泡が少なくてこすりすぎてしまう」洗顔は、2つの方法で改善できます
- しっかり泡立てる
- 泡を顔に垂直に押し当てて洗顔する
しっかり泡立てると洗顔の泡自体が毛穴より小さくなるので、毛穴の中に泡が入って汚れを取るのでこする必要がありません
泡を顔に垂直に押し当てることで、毛穴の中に泡がこすらなくても入っていくので、肌をこすることもなくなるのです
「流す温度が高い」洗顔と「流す温度が適温」洗顔
「流す水温が高すぎてしまう」洗顔は皮脂まで洗い流してしまいます
肌は汗と皮脂で作る皮脂膜でうるおいを閉じ込めています
皮脂を洗い流しすぎると皮脂膜がうまくつくれずに、肌の中のうるおいが逃げてしまいます
肌の中のうるおいが逃げすぎると、今度は皮脂を過剰に分泌してしまい、肌の潤いバランスを保ちにくくなります
「流す水温が高すぎてしまう」のを防ぐのは、温度を下げましょう
皮脂は35度から溶けてしまうといわれるので、35度以下に設定しましょう
おすすめは32度。体温の低い人だと35度では皮脂が溶けてしまう可能性があります
シャワーを顔に直接かける人もいますが、水圧が高く摩擦になってしまうので、できれば流水を手ですくってからすすぎましょう
洗顔の流し方については「シャワーで洗顔するのはなぜNG?美肌のための洗顔に大切な2つの事」をご覧ください
保湿が少ない
「量」「成分」が足りていない保湿が意外と多くあります
量が少ないと、美容成分が十分でもうるおいを肌隅々に届けられません
成分が少ないと、必要な成分が不足しているから、いくら水分を与えてもうるおいを閉じ込められません
量も成分もしっかり肌に取り入れられていないことが乾燥を助長する原因にもなるので、量も成分もしっかり肌に取り入れましょう
それではどのくらいの量とどの成分を取り入れるのが理想的なのでしょうか?
「量」が少ない
「量」が少ないとは、メーカー推奨の量を使えていないこと
特に化粧水をコットンで塗布する場合は、コットン裏に染みている化粧水の量を判断基準にしましょう
コットン裏に染みている量がメーカー推奨量と同じくらいか確認してみましょう
同時にメーカー推奨の塗布方法かどうかも確認しましょう
メーカーがコットンを推奨しているときにはコットンを、手で塗布することを推奨している場合には手で塗布しましょう
推奨の塗布方法を守ることで、化粧水が浸透しやすく、化粧水の効果を早く実感できます
もし違う方法で付けてしまったら、化粧水が肌の上で残りやすくなったり、化粧水の効果が十分発揮できなくなったりします
推奨の塗布方法がなぜおすすめかは、「手?コットン?最適な化粧水のつけ方を見破るたった一つの方法」をご覧ください
「成分」が少ない
「成分」が足りないとは、肌に不足している成分を十分補給できていないことを可能性を指します
いろいろと見分けるのは大変なので次の3つを補給するようにしましょう。
- 皮脂膜の役割に近い「スクワラン」
- NMFの役割に近い「アミノ酸」
- 細胞間脂質の役割に近い「セラミド」
皮脂膜は肌の潤いを閉じ込めておく役割を行います
天然保湿因子といわれるNMFは、水分をつかんで抱え込む役割を果たしています
細胞間脂質は細胞と細胞を水と油のクッションでつなぐ役割を果たします
セラミドはその役割を担っている「つなぎ」そのもの
つなぎそのものを補うことでバリア機能と水分保持機能を両方高めることができるので、乾燥肌の改善に大きく影響を与えるのです
それぞれ違う働きをしているので、スクワラン・アミノ酸・セラミドをバランスよく補給することがおすすめ
セラミドを補給する方法は「【肌に変化を出す理由】セラミドスキンケアが敏感肌におすすめの理由3選」で解説しています
睡眠が不足している
化粧品で肌のうるおいのチカラを補助したら、自分でうるおいを保持できるチカラを上げる必要があります
そのために必要なのが睡眠
せっかく十分な栄養を与えてもその効果を発揮させることができるかどうかは、睡眠による影響が大きいのです
いい化粧品を使って、使い方を変えても乾燥肌が改善されないのは、睡眠不足が原因のことも。
睡眠と肌の関係
肌は寝ているときに成長ホルモンを分泌します
成長ホルモンは成長期に必要なホルモンとして認識されていますが、肌のダメージを回復する役割も担っています
成長ホルモンは寝始めてから3時間で分泌が活発になるといわれています
なので、この3時間のうちにどれだけいい睡眠をとれるかどうかが乾燥肌の改善に影響を与えます。
それではこの睡眠、どのように改善したらいいのでしょうか?
おすすめの改善方法は「質」「量」を軸にすることです。
「質」を改善する
質の改善で一番効果的なのは「スマホを見るのは寝る1時間前までにする」です
脳の働きを活発にしてしまうブルーライト
脳の動きが活発だとホルモンが分泌されにくいのです
寝始めてから3時間後にしっかり成長ホルモンを分泌してもらうためにも、寝る直前のスマホはやめましょう
そのうえでリラックス効果のあるアロマを使うのもおすすめ
ラベンダーやカモミールが眠気を誘ってくれて人気の香りです
のどが渇いたときの飲み物も、ノンカフェインのハーブティーを摂ることでさらに眠気を誘ってくれます
また寝る姿勢を整えることで体の負担をかけないことも質のいい睡眠には重要になってきます
質のいい睡眠をとるためにも自分に合った枕とマットレスを使うのは重要
おすすめの枕については「じぶんまくらがおすすめの2つの理由【枕でかなう熟睡方法】」をご覧ください
マットレスの選び方は「マットレスとふとんの違いって?あなたが使うべきマットレスの判断基準を解説!」をご覧ください
「量」を改善する
休日に寝だめする人も多いですが、これもNG
人間の体は睡眠不足に対して対応できるように対応していません
平日に寝られない分、休日に一気に寝るような睡眠リズムを取り入れている人は平日の睡眠時間をできる限り確保しましょう
睡眠のサイクルが約90分と言われているので、6時間の睡眠時間を確保できるのが理想
どうしても平日の睡眠時間が確保できない場合には、休日もいつも通り起きた後、もう一度寝るのがおすすめ
体内リズムを狂わせづらいので「次の日仕事なのに寝られない」を避けることができます
乾燥肌の原因を知って対策をしよう
日本人の9割が当てはまるといわれている乾燥肌
日頃のケア方法で乾燥を助長していることも多いのです
乾燥肌で悩む時間を終わらせませんか?
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